1980

この年の4月、自分は小学校1年生になった。周りが農家でうちだけが農家ではない家で、田舎の人の少ない小学校へと入学した。全校生徒わずか十五人。今思うとこんな小さな学校はとっくに廃校になっている。全盛期は六十人近くいたらしいが、近くが炭鉱の街であったため、産業の衰退により人口が減っていた。わたしの学年は、私を含めて三人(男1女2)だった。複式学級で上の学年は女一人だけ。結局男1女3の学級でのスタートとなった。

朝顔を育てる授業での土の匂い、2つ上の学年に男の子がいたので、その子たちと山遊び、木登り、川に入ったり自然の中で夕暮れまで遊んだ記憶がある。雨の日は湿った匂い。いまでもその匂いを感じると昔を思い出す。

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