自分の生まれた日。1973年はどんな時代だったか③

その時、私は生まれた。茨道長男として。そして、その年に生まれた仲間もこの50年で一番人数が多い。

自分の生まれた写真は白黒。TVはブラウン管。それも白黒。それが徐々にカラーになってきた時でもある。8mm映写機も私の父はもっていた。テープレコーダーはカセットの前だったので、リール式で大きかった。アナログ的機械化が急進化する時代に私はうまれた。

テレビを見た最初の私の記憶は、アニメや教育テレビの人形。歌と音と動きに反応した幼少だったと思う。マスメディアにふれる新しい人類。どんな人間、どんな人生を送るのだろうと、周りに期待されながら育った。未来はなんでも自動化し、ロボットや機械がなんでも人間の代わりをする。空を飛ぶ。そのとき、50年後の未来がこんなに現実的で、わくわくがなく、冷静だとは私は思わなかった。

ある意味、昔の人の描く未来は楽観的で、楽しいかもしれない。でも、私が生まれた時は、未来はよくなる、明日は今日よりよくなる、という漠然とした未来に対する期待と、わくわくでいっぱいだった時代だったかもしれない。

タイトルとURLをコピーしました